セロリスティックやサラダで生で食べたり、スープや炒め物、ピクルスなどに加工したりと様々な料理に使える野菜の1つ。
独特の香りなどから苦手な方もいると思いますが、私は大好きでよく使っています。
しかし、ちゃんとセロリについて知らないな、と思ったのでセロリに向き合うべく調べてみました。
セロリってどんな野菜?
セロリは、セリ科の植物。
呼び名:オランダミツバ、清正人参(きよまさにんじん)、セルリー、セレリィなど
名前の由来:パセリを意味するギリシャ語のセリノンからイタリア語のセルラロの複数形であるセルラリとなり、フランス語のセルリが生まれて転訛し、英語名でセロリになったといわれる。
元々は、パセリを意味するギリシャ語なんですね。
野生種はヨーロッパ〜インド北西部の湿地に自生していて、古代ギリシャ、ローマ時代には薬用効果のある野菜として使用されたとか。
その独特の香りからか、葬儀や祭り、魔除けなどにも使われていたそうです。
16〜17世紀頃にイタリアやフランスで食用として広まり、その後ヨーロッパ全土からアメリカにも伝わったそうです。
日本へは、加藤清正が朝鮮半島からセロリを持ち帰ったという説があり「清正人参」という名がついたとか。
その後の江戸時代に西洋種も入ってきましたが、香りが強いためにあまり受け入れられなかったようです。
長い旅をして、現在日本に伝わる「セロリ」となったんですね。
ちなみに、日本へは江戸時代に日本に持ち込まれた、外来生物だそうです。
また、調べていて知ったのですが、葉や茎、根っこや実など、全てを食用にできるんだとか!
普段スーパーで見る時は葉と茎のみですが捨てるとこ無しですね〜。
でも花が咲いてしまうと、硬くなってしまうのでおいしくなくなるそうです。
花を見たいなら、観賞用として割り切る必要がありそうですね。
セロリの種類
セロリに種類があるのか?!と思ったら結構いろんな種類がありました。
セロリ(中間種)
一般的に流通しているもの。
昭和30年代から普及。
茎に厚みがあり、筋がやわらかめで香りもマイルド。
ホワイトセロリ(白色種)
茎が白くて細いセロリ。
みつばのような形をしていて、柔らかく筋が少ない。
独特の香りも少なく、スープにも合う。
グリーンセロリ(緑色種)
茎の部分が緑色のセロリ。
アメリカではこのタイプが好まれている。
肉厚で筋が少なめではありますが、香りが強い。
輸入物は確かに緑色が多いような気もします。
芹菜(キンサイ)
スープセロリとも呼ばれる、野生種に近い種類。
茎は細くて柔らかい。
香りが強く、中華料理でスープや炒め物に使われる。
セロリの食べ方
生で食べるなら、セロリスティックやサラダがいいですね。
漬物であればピクルスも美味です。
私が大好きなスープや炒め物などのように、火を通すと香りがまろやかになり、生とは違った食感と香りでおいしく食べられます。
セロリは、その独特の香りから、肉などの臭み消しとして使えます。
特に葉に近い部分の方が香りが強いので、煮込み料理には葉が適しています。
個人的には、葉っぱをスープに入れると少し苦味が強いように感じるので、葉っぱは炒め物に入れています。
栄養成分
生ならば、可食部100gあたりカリウムが410mgと豊富。
独特な香りは「アピイン」や「セダノライド」「ピラジン」という成分によるものだそうです。
「アピイン」は、気持ちを落ち着かせてリラックスさせる効果があるそうで、「セダノライド」はがん予防、「ピラジン」は血液さらさらの作用があるそうです。
古代に薬用効果がある、と言われていたのも頷けますね。
食物繊維が多そうなイメージですが、可食部100gあたり水溶性食物繊維0.3g、不溶性食物繊維1.2gとそんなに多くはないですが、レタスと同じくらいの食物繊維量はあるようです。
おわりに
山崎まさよしさんの歌にも「セロリ」という歌で歌われているように、割と苦手にしている人が多いのかな、という印象がありました。
でも私のように好きな人もいるし、意外と私の周りは好きだという人も多いので、好き嫌いが分かれる野菜なのかなとも思います。
今回調べてみて、日本にも意外と昔からあって、カリウムが豊富でしかもいろんな期待できる効能もあることがわかりました。
思っていたより種類も様々あることが今回初めてわかりました。
スープセロリも気になるし、また新しいセロリのレシピも考えようと思います!
もちろん、新レシピはここに掲載させていただきますね。
参考