数年前、唐辛子やハラペーニョ、ハバネロなどが流行っていましたが、最近は少しバリエーションが増えていますね。
最近よく見かけるようになった(と私は思っている)言葉に「麻辣(マーラー)」という言葉があります。
「麻」は「舌がしびれる(しびれさせる)辛さ」という意味で花椒をさし、「辣」は「舌がヒリヒリする(ヒリヒリさせる)辛さ」と言う意味で唐辛子を指すそうです。
どちらも辛いという意味だそうですが、感じ方で漢字が変わるんですね(ダジャレじゃないですよ)。
余談ですが、かく言う私も去年ラーメン屋さんで食べた担々麺や中華料理屋さんで食べた麻婆豆腐の味に衝撃を受けました。
辛いのに爽やかで、ヒリヒリしない、これはなんだ!美味いじゃないか!!と。
その正体を探って行ったら、後にそれが花椒であることがわかりました。
名前は知ることができましたし、字面から「山椒」の仲間かな?というところまではわかりましたが、それ以上のことは調べたことがありませんでした。
そこで今回は、私が大好きな花椒について調べてみました。
どんな植物?読み方
和名:カホクザンショウ、花椒、かしょう
原産国:中国
分類:ミカン科サンショウ属、常緑低木
華北にある山椒だから、カホクザンショウと呼ぶんでしょうか。
ちなみに、花椒の表記の由来は、実が熟すと木に赤い花が咲いたように見えることから「花」という字が使われるようになったようです。
種類
実の大きさと色によって分かれるそうです。
- 大きく赤いもの
- 小振りで黄色いもの
また、実の収集時期によって秋椒(しゅうしょう)と伏椒(ふくしょう)に分けられるそうです。
食べ方
花椒といえば、やはり麻婆豆腐!仕上げにパウダーをふると本格的な味に近づきます。
それ以外にも、ハウス Spice of lifeさんによると鰹のタタキに乗せたり、甘酢漬けに入れたりしても美味しいようです。
また、唐揚げやスープなどに入れたり、花椒オイルなるものを作っている人もいましたが、それも美味しそうですね。
私は、炒め物に入れてみましたので、よかったら試してみてください。
栄養成分
漢方生薬辞典さんによると花椒にはリモネン、ゲラニオール、クミンアルコールなどが含まれ、青花椒にはエストラゴール、ベルカプテンなどが含まれるとのことで、薬理的には抗菌・殺虫作用、鎮痛作用があるそうです。
ちなみにリモネンはレモンにも含まれる、免疫アップやダイエットに効果的な成分だそうです。
また古くから中国では、漢方の生薬として使われてきた歴史もあります。
漢方としては、胃腸の調子を調える(消化を助ける作用や殺菌作用がある)やホルモンのバランスをはかるなどの作用があると言われています。
おわりに
痺れブームも続いている中、花椒について少し調べてみましたが、いかがでしたでしょうか。
私は漠然と「爽やかな辛さだな」と思っていたのがリモネンの成分によるものだったとわかって妙に納得しました。
その食材について知ると、調理の仕方も見えてくるので良いですね。
知らなかったことを知れて、ますます花椒が好きになりました。
皆さんは花椒を使ってどんな料理を作りますか?